今年はなぜかパリ五輪を一生懸命にウォッチしている
東京五輪はなぜか冷めていたのだけど、自分が柔術を始めるようになったからかもしれない
僕は中学時代、弱小柔道部のキャプテンをしていたので、少しは柔道のことがわかるので今回はよく柔道をみている
古賀稔彦の一本背負いがかっこよくて、中学時代はそればっかりやって勝負してたのがとても懐かしい
今回のパリ五輪はちょうどいい時差の関係で柔道の準決勝が23時から見られる
chatGPTで作成
仕事終わりに必ず見るようにしている
題名にも書いてあるんだが、もうすでに2回泣いてしまった
1回目は阿部詩選手が2回戦負けを喫した後の号泣のシーンである
彼女はずっと5年間ずっと勝ち続けて、もちろんオリンピックでも勝つことだけをイメージしていたから、自分の負けが受け入れられなかったんだろう
あんな号泣は普通じゃないことはわかる
それまでの努力、周りからの期待や重圧・・・しかも僕らには想像もできないほどのものを背負っていたのだ
「武道家としてどうなのか」などどいうコメンテーターがいるが全く意味がわからない
あそこまで熱く生きることを僕はしているだろうか、ということを考えさせられながら、一緒に泣いてしまった
人の魅力は調子のいい時ではなく、調子の悪い時・よくないことが起こった時にどう這い上がっていくのかで決まると思う
きっと詩選手は復活してくれると信じている
2回目は昨日だ。永瀬貴規選手が金メダルを取ったときのシーンだ。
本当に失礼ながら、僕は弱小柔道部のミーハー柔道ファンなので永瀬選手が東京五輪で金を取っていたことなんぞ全く知らないレベルだった。
ただ彼の長い手足から繰り出される数々の技で相手をいとも簡単に倒していく姿を見て、とても爽快な気持ちだった。
決勝でも難なく相手から一本をとって優勝した
涙したのはそのこと自体にではない
その解説をしていたのが大野将平選手だった
彼は永瀬選手の2年先輩で、旭化成の同僚である
レジェンド的な選手で大好きな選手だ
(僕の地元にある天理大学の選手だったというのも好きな理由の一つ)
その大野選手もリオと東京の五輪で2連覇している最強柔道家なのだが、その彼が解説の中で感極まりながら、こう話していたのだ
「永瀬最強説、証明してくれました。私は道場で彼が隣で稽古していると彼が休まないので本当に嫌でした。やはり、そんな寡黙で努力家な永瀬貴規がですね、こうして報われている姿をパリで見ていると自分のこと以上に嬉しい」
あの大野選手が少し声を震わせながらそんなふうに話すのを聞いて、また僕は泣いてしまった
聞けば永瀬選手は東京五輪後、調子が悪く、勝てない時期が続いたようだった
そんな彼がパリ五輪で見事に金に返り咲き、そんな後輩の姿を見て声を震わせる
彼らの努力量やプレッシャーがどこまでのものか想像もつかないけれど、その時にまたこう思ってしまった
僕はそこまで熱く生きれているのか
そんなこんなで2回も五輪で泣いちゃう僕は少し涙腺の緩いおじさんになってしまったのかもしれないけれど、僕は僕でこの仕事と今いる仲間たちと熱く生きていこうと思う