2月9日(金)にチラシを出す。
すでに出稿したのだが、少し補足を入れたいところがある。
君が志望校合格を勝ち取ったとき、勉強の分野だけでなく、自分が見ている世界の、新たな一面に気づくことができるだろう。俺は君と共にその景色を見に行きたいと思っている。どんなことがあっても、『勉強』は君を裏切らない。最初の一歩を踏み出さないか?
といった一節があるのだが、補足というより訂正をしたいことがある。
俺が高校生3年生のときに遡る
俺は「京都大学になんとしても現役合格をしたい」と切に願う純粋無垢な男子校の学生だった
モチベーションはFくんのある言葉だった
「なあなあ、京大行ったら、めっちゃモテるらしいで。」
男子校の生徒ならわかるだろう
「モテるって何それ?」である
おとぎ話かマンガの世界の話であって、現実のものとは到底思えない
しかし、俺は俺の妄想力をもってして、必死に勉強した
京都大学にはどんな楽園が待ち受けているのだろう
本当にアホな高校生である
その妄想力で俺は現役合格を果たすわけだが、入学後、大きな誤算に気づいた
入ってすぐに気づくのだが、俺の生活圏内は京大生ばかりだったのである
需要曲線と供給曲線でいうところの供給曲線が大きく右に振れ、京大生の価値はものすごく低かった
結局はイケメンか喋りのおもろい奴がモテていた
俺は幻滅した
確かに幻滅とは「幻が滅する」と書く
俺が高校時代に見ていたのは幻であって、現実ではなかった
しかし、嫌な気持ちは不思議と抱かなかった
俺がもし、その妄想力をもってして京大に入らなかったら、その「幻」は「幻」のままで滅することができなかったかもしれない
幻のせいで、その後の努力を怠ったかもしれない
幻滅は必ずしも悪いことではなくて、人をもう一歩前に進めるための原動力になりうる
俺が書いた「世界の新しい一面を見る」というのは、往々にして「幻滅」がそこにあるかもしれない
そんな世界の一面なら見たくない、といって努力をしないのはその人の自由意志だが、自分がいまいる世界の「皮」を一枚ずつ剥いて、新たな人生の側面を見ることで確実に感動できる人生を送れると俺は思うのだ
単なる夢の世界だけではなく、「幻滅」も含めて、俺はきみとともにその景色を見たいと心底願っているのだ